【社会】何を食べて生きていけばいいのだろう…〈年金月12万円〉81歳男性、毎日18時に猛ダッシュ。戦場と化すスーパーのタイムセール「驚愕の実態」

【社会】何を食べて生きていけばいいのだろう…〈年金月12万円〉81歳男性、毎日18時に猛ダッシュ。戦場と化すスーパーのタイムセール「驚愕の実態」

年金生活者の苦悩を描いたこの記事は、私たちの心に深く響きます。特に81歳という高齢者が、食材を求めてスーパーマーケットのタイムセールに必死に駆け込む姿は、社会が抱える問題を強烈に示しています。私たちも、自分たちの生活や老後の資金計画について真剣に考え、他者との相互扶助の大切さを再認識したいものです。

コメが1年で2倍近くも値上がりしたうえ、天候不順等で野菜も大きく値上がりし、家計は大打撃。年金生活者からは「何も買えない……」と嘆きの声が聞かれます。少しでも安く食べ物を手に入れようと、スーパーのタイムセールは大混乱だといいます。

コメも野菜も高騰…年金生活者のなかで広がる絶望感

――コメも野菜も高くて買えないよ

――何を食べて生きていけばいいんだか……嫌になってくるよ

思わずスーパーで悪態をつく中山勲さん(仮名・82歳)。あらゆるものが値上がりしているなか、政府が21万トンの備蓄米の放出を決めたコメ、そして多くの野菜が1年前と比べて高騰。値札を前に絶望感に襲われる人も少なくありません。

【野菜・果物・コメの「東京都区部小売価格」2024年1月と2025年1月の比較】

キャベツ:182円→555円(304.9%)

ほうれんそう:929円→1,271円(136.8%)

白菜:147円→313円(212.9%)

ねぎ:839円→1,126円(134.2%)

レタス:601円→1,037円(172.5%)

ブロッコリー:562円→1,051円(187.0%)

だいこん163円→271円(166.3%)

なす:791円→1,111円(140.5%)

トマト:715円→1,020円(142.7%)

ピーマン:1,079円→1,433円(132.8%)

みかん:815円→1,119円(137.3%)

コメ(コシヒカリ):2,440円→4,185円(171.5%)

コメ(コシヒカリ以外):2,283円→4,051円(177.4%)

※出所:総務省統計局『小売物価統計調査』

※野菜・果物は1㎏、コメは5㎏

現役世代が思わず悲鳴をあげてしまうなら、収入の限られる年金生活者はなおのこと。70歳過ぎまでタクシー運転手だったという中山さんが受け取っている年金は、基礎年金と厚生年金合わせて月12万円ほど。

――俺は持ち家だからなんとかやっていけているけど、家を借りている人なんて、ほんと食べていけないらしいよ。コメが本当に高いから水を足して腹を満たしているって、雑炊みたいにな

値引き品続々…戦場と化すスーパーのタイムセール

この物価高のなか、スーパーには日に2回来るのが日課になっているといいます。

――14時と18時の2回。このスーパー、毎日14時からタイムセールをするんだ。今日は納豆が1パック10円だった

もう1回は?

――ここでもタイムセール。残り物処分で弁当や総菜に割引シールがビシバシ貼られるから、急いで駆けつけるのが毎日の日課さ

18時のタイムセールは最近になって高齢者を中心にごった返すように。シールが貼られたその場から争奪戦になるといいます。その様子、「怒号が飛び交い、まるで戦場のよう」と中山さん。トラブル回避のため、スーパーでは総菜・弁当売り場を18時になる10分前にいったん閉鎖し、その間、買い物は一列に整列。値引きシールを貼り終わると、一人ひとり、希望のものをかごに入れていく……という、何ともおかしなスタイルになっているのだとか。

――今日は唐揚げポテトサラダが残ってた。よかった、よかった

日本銀行『生活意識に関するアンケート調査(第100回<2024年12月調査>)』によると、2024年12月時点の景況感について「1年前と比べて良くなった」と回答したのは3.9%。3ヵ月前の調査6.9%から3ポイント近くも減少しました。また暮らし向きについて「ゆとりが出てきた」は4.7%で、こちらも3ヵ月前調査5.3%からダウン。さらに「ゆとりがなくなってきた」は57.1%と、52.7%から4ポイント以上も悪化しています。

日本全体が下降トレンドにあるなか、4月からの年金受取額は月額6万9,308円(老齢基礎年金満額支給の場合)と、令和6年度の水準から1.9%の引き上げとなることが発表となりました。一瞬、「おっ、景気のいい話だな」と思いきや、実際は来の年金の給付水準を確保するための「マクロ経済スライド」による調整で、引き上げ率は賃金の伸びより0.4%低く抑えられ、実質的には目減り。つまり「年金減額」となることが明らかになったのです。

――これ以上、何を節約したらいいのか……頭の痛い問題だな

[関連資料]

総務省統計局『小売物価統計調査』

日本銀行『生活意識に関するアンケート調査(第100回<2024年12月調査>)』

厚生労働省『令和7年度の年金額改定についてお知らせします』

(※写真はイメージです/PIXTA)

(出典 news.nicovideo.jp)

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