【国際】“トランプ型上司”のトリセツ?プーチン大統領の元側近による「対トランプ10カ条」
【国際】“トランプ型上司”のトリセツ?プーチン大統領の元側近による「対トランプ10カ条」

トランプ氏と交渉を円滑に進めるための心得としてあげた「対トランプ10ヵ条」がある。書いたのはロシアのプーチン大統領の元スピーチライターで政治アナリストのアッバス・ガリャモフ氏。
それは「1、トランプ氏があなたを助けるのは義務だと思われるような発言はしない」「2、常に彼に感謝しなさい。『やり過ぎ』はない」「3、トランプ氏は高貴に映りたがっている。感謝だけでなく高貴さについても言及する」「4、彼が行うすべてのことを『前例のない』などと称すこと。最上級の表現を恥ずかしがらない」「5、あまり多くを求めない」「6、彼の間違いを指摘するのはやめる」「7、感情的にならない」「8、トランプ氏のチームを批判しない」「9、トランプ氏と会う前に新約聖書を読み直しキリストが語った傲慢さの害と謙虚さの偉大さについて思い出す」「10、上記を冗談だと思うなら、あなたはトランプ氏と交渉する準備ができていない」というものだ。
これが影響しているのか、ロシアのプーチン大統領は「トランプ大統領には感謝したい」と発言し、ウクライナのゼレンスキー大統領も、1度は会談で激しい口論となり決裂したが、その後「トランプ氏には感謝します」と発言。すると、トランプ氏は「ホワイトハウスに招待する」と会見の場で述べている。
トランプ氏について日本人はどう思うのか。ABEMA的ニュースショーでは「あなたの周りにトランプ大統領のような人はいるか」街頭インタビューを実施した。
建設業界の30代男性は「自分の主張を曲げない、押し通そうとしてくる人はいる。1回話して決まったことをあとになって覆そうとしてくる」とコメント。“取説”については「慣れているから何言ってもしょうがないんだろうなと。別に反論もしなくなるというか」「さらっと流す」と「6、彼の間違いを指摘するのはやめる」に該当する回答をした。
医療従事者の20代女性は「麻酔科とか。『僕の言うこと聞かないなら麻酔しません』みたいな感じで言ったりする。自分の立場を利用して周りの意見も聞かず、自分の思うことをどんどん決めていっちゃう」とコメント。“取説”については「5番の『あまり多くを求めない』。この人に求めるのは無駄」と語った。
部下から信頼されているトランプ型上司もいた。航空機パーツ製造の30代男性は「僕の直属(の上司)で、尊敬しているし、メンタル的には多分辛いところはあると思うが、感情と仕事を切り離さないと成長にはつながらない。うちのトランプが『航空業界は縛りが多いから日本を変えるためにやる』と。僕はその気持ちでやっている。仕事としては見習わなきゃいけない部分はいっぱいある」とコメント。熱血漢で信頼の厚いトランプ型上司の“取説”については「時間帯をまず決めるとか、顔の表情とか見ながら。その人のバイオリズムがあるので、機嫌を見ながら。いまなら話してもいいとか、いまはダメ、そういうので決めている」と語った。
心理学者で新潟青陵大学の碓井真史教授が考えるトランプ型上司の“取説”は「いくつかやり方があると思う。こちらから何か間違いを指摘しても向こうは聞いてくれないので、あくまで下手に出ながら質問をすること。『こう仰るということは、こういうことでしょうか?』という風に持っていって、相手に『それは確かにちょっとまずいな』と、向こうに気づいてもらうような巧みな質問をしていくっていうことも大事」というものだった。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
