【SNSと選挙】仮面で第一声「AIメイヤー2号と申します」…ネット通称候補が増殖、経歴分からず有権者に不利益
【SNSと選挙】仮面で第一声「AIメイヤー2号と申します」…ネット通称候補が増殖、経歴分からず有権者に不利益
仮面で第一声「AIメイヤー2号と申します」…ネット通称候補が増殖、経歴分からず有権者に不利益 …[SNSと選挙]時代遅れの制度<1> 選挙運動でのインターネット利用が解禁され、まもなく12年。急速に普及したSNSを使って、選挙制度の不備を突くよ… (出典:) |
読売新聞オンライン
[SNSと選挙]時代遅れの制度<1>
選挙運動でのインターネット利用が解禁され、まもなく12年。急速に普及したSNSを使って、選挙制度の不備を突くような行為が横行している。「時代遅れ」とも言われる制度の課題を検証する。
「AIメイヤー2号と申します。どこの誰かは言いません」。東京・小金井市議選が告示された3月16日、JR武蔵小金井駅前にAIメイヤー2号氏の第一声が響いた。名前は同氏を擁立した政治団体「AI党」党首・AIメイヤー氏に由来する。仮面で素顔を隠して演説する異様な光景に、道行く人はけげんな表情を浮かべていた。
かつて別の市の議員選挙に本名で立候補した際、家族の猛反対に遭った苦い記憶がある。再挑戦にあたり、AI党が掲げる「名前も顔も職歴も全て非公開で立候補できる」というキャッチコピーが目に留まった。選挙管理委員会への立候補届け出は戸籍名(本名)でないと受理されないが、「通称」が本名より広く知られていると認定されれば、通称で選挙運動を行える。
党首の助言で昨年8月、X(旧ツイッター)にAIメイヤー2号のアカウントを開設した。記者会見に出てスポーツ紙の掲載実績を作り、市選管に届け出た。
告示までのXの投稿は十数回、フォロワーはわずか30人程度。それでも市選管は「本名より広く通用している」と通称使用を認めた。担当者は「Xは世界中の人々が見られる。通称の認知度が本名より低いとは言い切れず、認めないという判断は難しかった」と話す。
落選したが、AI党は別の市長選でも本名非公表のAIメイヤー4号氏を支援した。党首は「匿名で出馬したいと約300人から問い合わせがある。100号まで擁立したい」と語る。
通し番号の通称を付けた候補者名は、過去に問題になったことがある。
藤田一郎、高田十八、塚田二七……。1963年衆院選では、名前に1~27の番号を振った27人が東京と千葉の選挙区で立候補した。
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