《かつて皇室にも接触》『イッテQ』韓国ロケに協力でお蔵入りになった「旧統一教会系の芸術団体」とは?
《かつて皇室にも接触》『イッテQ』韓国ロケに協力でお蔵入りになった「旧統一教会系の芸術団体」とは?
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2月2日、日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』が放送4時間前に急遽内容を変更し、総集編に差し替えるという事態が生じた。ネットやSNSでは、放送当日に発表された突然の告知に、戸惑いの声が多く上がっていた。
「『産経新聞』の報道によると、当初予定されていたものは、お笑いコンビ『ガンバレルーヤ』が韓国で回転舞踊を習うという内容だったといいます。
しかし、現地でその収録に協力した舞踊団が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の『リトル・エンジェルス芸術団』だったことが判明。
産経新聞の取材に答えた日本テレビの広報は『韓国のロケに関して撮影協力先に確認作業を行っている。今後放送するかどうかは確認を終えてから決めたい』とコメントしており、また教団の広報も『リトル・エンジェルスが原因で放送内容を変更したとすれば驚きだ』と話しています」(全国紙政治部記者)
2月7日、日本テレビは公式サイトに、放送内容を変更した経緯を説明する文章を掲載。《2月2日の「世界の果てまでイッテQ!」で放送を予定していた韓国のロケ企画での協力先が、世界平和統一家庭連合、いわゆる統一教会の関連団体であるとのご指摘が外部からあり、放送内容を急きょ変更いたしました》とし、この企画については今後も放送しない判断を下したと続けて記している。
「リトル・エンジェルスは、旧統一教会の創設者である文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が提唱し、‘62年に設立された『仙和子供舞踊団』を前身とする舞踊団で、主に韓国の小中学生がステージで伝統的な韓国舞踊を披露する団体です。
『平和の天使』と標榜して、現在でも世界各国で講演を行っており、‘70年にはニクソン元米大統領の招聘でアメリカ公演を行ったことがあるほか、’71年にはエリザベス女王の御前での特別公演も行っています。
ホームページでも世界的なVIPとのつながりをアピールしていますが、そこには‘71年に皇太子時代の上皇ご夫妻が団員と挨拶を交わされている写真も掲載されているのです」(前出・全国紙政治部記者)
本誌は以前、この東京公演にご訪問された際の上皇ご夫妻の写真を発見し、その詳細について報じている。発掘された公演当時の写真には、上皇ご夫妻のほかに、安部晋三元首相の祖父である岸信介元首相や、戦後の昭和史に“日本の黒幕”として名を残す笹川良一・元日本船舶振興会会長の姿もあった。
「‘71年は、旧統一教会の実態が社会問題化する以前の時期でした。同教団による大学での布教活動や霊感商法がメディアに取り上げられるようになったのは、‘70年代半ばに入ってからです。
統一教会は文氏によって‘54年に発足。東西冷戦という時代背景の中で、おもに共産圏と対峙していた西側諸国の保守派と関係構築を図ることで勢力を拡大させてきました。おそらく、その過程で岸氏・笹川氏は文氏と関係を深めていったとされています。
事実、‘68年に日本と韓国で発足した政治団体『国際勝共連合』の初代会長には、統一教会日本法人の会長だった久保木修己氏が就いており、’72年までこの勝共連合の名誉会長を務めていたのが笹川氏でした。
この当時、宮内庁もこうした国際情勢を鑑みたうえで、上皇ご夫妻に対するご視察の願い出を受けていたのでしょう。もちろん旧統一教会の活動が社会問題化するようになってからは、教団関連団体とはいっさい関わっていません」(宮内庁関係者)
イッテQの内容変更で、図らずも注目されることになったリトル・エンジェルス。かつて上皇ご夫妻もご覧になられたという舞踊も“お蔵入り”となった。
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