【大阪→東北・北陸】「もう限界…」10日で男100人の相手を 女子高生が直面した1日1食、過酷売春の実態
【大阪→東北・北陸】「もう限界…」10日で男100人の相手を 女子高生が直面した1日1食、過酷売春の実態
産経新聞
5日でおよそ45人、10日で100人-。高校生だった少女2人が見知らぬ土地で強いられた売春相手の人数だ。大阪府警は売春防止法違反容疑などで男3人を逮捕。東北や北陸を車で連れ回し、女子高生が「帰りたい」と訴えても過酷な環境で売春を続けさせた。捜査で明らかになったのは出会い系サイトを通じて綿密にスケジュールを組み、短期的に利益をあげる巧妙な手口だった。
自力で帰れず…
ホテルや車内で何人もの男性を相手にしながら、石川県や福井県内を車で転々と移動した。食事はコンビニ弁当。「やめたい」「しんどい」と伝えても、「頑張れ」と聞き入れてもらえない。所持金は数千円で、自力では帰れない。追い詰められ、自傷行為にも及んだ-。捜査関係者への取材で判明した、女子高生の過酷な体験だ。
大阪府警は2月以降、売春防止法違反(管理売春)容疑などで堺市美原区の無職、滝本絵斗容疑者(26)ら男3人を逮捕。大阪地検は同法違反(周旋)罪などで3人を起訴・略式起訴した。
起訴状などによると、滝本被告は昨年6月、秋田県や福島県で3回にわたり女子高生(当時)に売春させたほか、同年7月には別の女子高生(同)に北陸で3回売春させたとされる。
グリ下出入り「100なんか余裕」
捜査関係者によると、女子高生2人はいずれも大阪・道頓堀にあるグリコ看板下の遊歩道「グリ下」に出入りしていた。家出するなどして居場所がなかったという。そこに目をつけた被告側は「100(万円)なんか余裕で稼げる」「お試しで5日間だけしてみる?」などと持ちかけた。
ただ、待ち受けていたのは「余裕」との甘言とは全く釣り合わない現実だった。2人のうち1人は東北6県と新潟県を次々と車で移動して10日間で約100人、もう1人も北陸を回って5日間で約45人の相手をさせられた。
被告側は、大手出会い系サイトで成人女性を装って「パパ活希望」「今から会える人募集」などと投稿し、売春相手を確保。午前中に滞在先のホテルを出発すると、ラブホテルや車内でも行為を繰り返させ、深夜の間に次の街へ移動する〝強行日程〟を組んだ。
東北を回った女子高生は「1日1食だった」と説明。もう一人の女子高生も「精神的にも肉体的にも限界」として、運転手役の20代男=売春防止法違反罪で罰金5万円の略式命令=に窮状を訴えたが、無駄だった。
売春相手からは1回1万5千円前後を受け取ったが、自力で帰るのを防ぐためか、被告側がいったん全額を回収。東北で計約150万円、北陸で計約70万円を稼いだ計算になるが、帰阪後に女子高生に渡されたのは東北分は60万円、北陸分では15万円のみだった。捜査関係者は「判断力の未熟な少女を金で釣った卑劣なやり口だ」と憤る。
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https://www.sankei.com/article/20250516-ORHLMJABWRK43GLV6SDPEN32DQ/