【国際】韓国はなぜ「青瓦台の呪い」から逃れられないのか―華字メディア

【国際】韓国はなぜ「青瓦台の呪い」から逃れられないのか―華字メディア

青瓦台の呪いとは何か、その背景には韓国政治の複雑な歴史が隠れています。歴代大統領が青瓦台を去る際に抱える厳しい運命は、政治家にとっての重荷となっており、国民の期待と失望の間で揺れ動く様子が見受けられます。

2024年12月6日、華字メディアの日本華僑報網は「韓国の政局が急変、韓国大統領はなぜ『青瓦台の呪い』から逃れられないのか」と題した記事を掲載した。「青瓦台」は22年5月まで韓国大統領府として使われていた施設で、「青瓦台の呪い」とは韓国大統領の多くが悲惨な末路をたどることを指す。記事は韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による3日夜の非常戒厳令の宣言と解除、野党が4日午後に提出した弾劾訴追案など、各国から注目を集める韓国政界の状況について伝えた。

記事は、華僑大学国際政治学科主任の黄日涵(ホアン・リーハン)教授を取材した。黄教授は「今回の原因は尹大統領と最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表との間に存在する矛盾、または大統領府と国会(議院)の間の矛盾にあると言えるだろう。これは典型的な『府院の争い』だ。矛盾の原因は大統領選挙当時、当選した尹大統領と、対立候補だった李代表の得票数の差が非常に小さかったことにある。つまり、尹大統領の支持基盤が非常に不安定であったと言える。それに加えて、最近の支持率の低迷で追い込まれた尹大統領が、意表を突いた起死回生の賭けに打って出たのだろう。だがもっと意外だったのは190人の国会議員が封鎖を突破し、議会で1票を投じ戒厳令を解除させたことだ。解除決議案の可決が尹大統領に与えた衝撃は非常に大きい。今後の尹大統領は無事には済まないだろう。歴代の大統領と比べても尹大統領は輪をかけて親米親日だったが、その点が尹大統領の支持に変化を与えた。韓国人の日本に対する感情は複雑なものがある。尹大統領の政策は韓国人の複雑な内心を刺激した上に、経済発展の面においても及第点を出すことができておらず、民衆からの反発を強めてしまった。韓国国会の政局は実質的に尹大統領を支える与党・国民の力と共に民主党の二大政党の争いが激化しこう着状態にある。韓国政府はいわゆる『青瓦台の呪い』によく陥るが、この呪いをいかに打破するかが、韓国人の将来にとって重要な課題となるだろう」と述べた。

大統領の戒厳令や弾劾案提出など一連のニュースに対し、中国のネットユーザーからは「青瓦台の呪いからどうしても逃げられないようだ」「尹大統領の能力の低さが今回で完全にバレたな」「尹大統領が打った三手(戒厳令、口封じ、報道規制)は全て悪手だ」「左派政権で経済発展に成功した国は世界のどこにもない。李代表が次の大統領になったら韓国は衰退する」「韓国は朴正煕パク・チョンヒ)や全斗煥(チョン・ドファン)みたいな軍人でないと治まらないのか」「議員を国会に入れないようにすれば、自分に反対することができなくなるとでも思ったのか」「せっかく青瓦台を出て他の場所で仕事をしても、呪いはついてくる」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/原邦之)

6日、日本華僑報網は注目を集める韓国政界の状況について専門家を取材した。写真は青瓦台。

(出典 news.nicovideo.jp)

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