【国際】中国がロブスターの禁輸を解除、オーストラリアとの貿易障壁に終止符―仏メディア
【国際】中国がロブスターの禁輸を解除、オーストラリアとの貿易障壁に終止符―仏メディア
米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトによると、仏AFP通信はこのほど、「中国がロブスターの禁輸を解除、オーストラリアとの貿易障壁に終止符」とする記事を掲載した。
記事によると、オーストラリア政府は20日、中国がオーストラリア産の生きたロブスターの輸入禁止を解除したと発表した。これにより、両国間の広範かつ巨額な貿易戦争における最後の障壁が取り除かれた。
中国はオーストラリアとの関係が悪化したこの数年間にワインから木材まで120億米ドル相当を超えるオーストラリア製品の輸入を禁止するか報復関税を課してきた。
年間50万米ドル相当のロブスター貿易は、オーストラリアの外交努力が何カ月も続いたにもかかわらず、オーストラリアの主要輸出品目の中で中国の制裁対象となっていた最後の品目だった。
コリンズ農相は記者団に「中国はわが国の生きたロブスターの中国への輸出が再開できることを確認した。これはオーストラリアの生きたロブスターの生産者や漁師にとって朗報だ。重要なのは、彼らがこの市場に再び参入するために輸入許可を申請できるようになったということだ」とし、ロブスターは中国が課した「最後の貿易障害」だと付け加えた。
中国は2020年に生きたロブスターの輸入禁止措置を事実上導入したが、この措置と他の一連の懲罰的関税が数十年で最悪の両国関係危機に関連しているとの見方を否定していた。
中国は、オーストラリアによる中国の対外影響力工作の取り締まりや、オーストラリアの5Gネットワークからの中国のハイテク大手、華為技術(ファーウェイ)の排除、そして新型コロナウイルス感染症の世界的流行の原因に関する調査の要請に激怒した。
アルバニージー首相は10月、ラオスで中国の李強首相と会談した後、中国がロブスターの輸入再開に同意したと述べていた。
同氏は20日の声明で、中国が再開を認めたことは、労働党が22年5月に政権を握って以来、中国に対して「冷静かつ一貫した」アプローチをとってきた結果だと述べた。(翻訳・編集/柳川)