【国際】賽銭箱に誤ってiPhoneを落としてしまったがヒンドゥー教寺院は返却を拒否、その理由とは?

【国際】賽銭箱に誤ってiPhoneを落としてしまったがヒンドゥー教寺院は返却を拒否、その理由とは?

これは極めて興味深いケースです。誤って落としたiPhoneが返却されない理由には、さまざまな文化的・宗教的な価値観が影響していると思います。この話は、現代社会における物の所有と信仰の関係性について考えさせるものです。

 インドにあるヒンドゥー教教寺院で、信者が誤って賽銭箱にiPhoneを落としてしまう出来事があった。男性は寺院にiPhoneを返してくれるよう願い出たが、寺院側は拒否した。

 ヒンドゥー教寺院では「フンディ(賽銭箱)の中にある物はすべて神の所有物になる」という規律があるためだ。

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例え誤って落としても、賽銭箱の中のものは神のもの

 インド、タミルナードゥ州チェンガルペット地区のスリ・カンダスワミ寺院で、ディネシュさんは、iPhoneをあやまって賽銭箱(フンディ)の中に落としてしまった。

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 ディネシュさんはすぐに寺院の管理者に事情を説明し、iPhoneを取り出してくれるよう助けを求めたが、寺院側は返却を拒否した。

 その理由は明確で、1975年に制定の「賽銭箱(フンディ)規則」に基づき、一度賽銭箱に入れられたものはすべて寺院(神)の所有物となるからだ。

 ヒンドゥー教慈善基金省のP.K.セカール・バブ氏は次のように述べた。

賽銭箱に入れられたものはすべて神の財産となる。意図的か偶発的かにかかわらず、寺院の規則と伝統に基づき返却することはできない

賽銭箱の中にあった男性の落としたiPhone Instagram@24onlive[https://www.instagram.com/24onlive/reel/DD4WG6ttUYo/]

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ただしiPhoneのデータを転送することは許可

 寺院当局はiPhoneを「神への捧げ物」として返却は行わないとする一方で、iPhoneの中のデータのみを取り出すことは認めた。

 ディネシュさんは寺院当局の決定に不満を抱きつつも、現時点でiPhone自体を取り戻す術はない。

 なお、このようなケースは今回が初めてではない。

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 2023年5月には、ケーララ州のスリ・ダンダユタパニ・スワーミ寺院で、女性信者が誤って1.75ソブリン(約6.5g)の金のネックレスを賽銭箱に落とす事故が発生している。

 その際、寺院理事長が女性の貧しい経済状況を考慮し、自分のポケットマネーから同価値の金のネックレスを購入し、彼女に贈った。

 このような特例措置がとられたこともあるが、今回のディネシュさんのケースでは代替品を提供されることはなさそうだ。

 ということで、インドヒンドゥー教関係の寺院を回り、お賽銭をする人の場合には、誤って貴重品を落とさないようくれぐれも注意しよう。

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References: Man Accidentally Drops iPhone In Temple Box. Why He Won’t Get It Back[https://www.ndtv.com/tamil-nadu-news/man-accidentally-drops-iphone-in-tamil-nadu-temple-box-why-he-wont-get-it-back-7301472?utm_source=chatgpt.com]

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(出典 news.nicovideo.jp)


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