【社会】政府備蓄米 “条件付き放出” 議論へ
【社会】政府備蓄米 “条件付き放出” 議論へ
政府が備蓄米の条件付き放出を検討しているとのニュースに注目が集まっています。日本が持つ米の備蓄は、災害時や食糧危機に備える重要な資源ですが、その管理方法については常に議論が巻き起こります。現在の経済状況を踏まえ、消費者への影響や価格の安定性などがどのように考慮されるのか、今後の動向が気になります。
江藤農林水産大臣は、コメの集荷競争によってJAなど集荷業者の在庫が不足している現状から、政府備蓄米ついて条件付きで放出できるよう1月末の食糧部会で諮問すると明かしました。
政府備蓄米は、20万トンごとに5年分、約100万トンが用意されています。災害時など緊急の場合に放出される仕組みです。
現在、集荷競争によって集荷業者の在庫は2024年よりも17万トンほど少なくなり、今後もコメの価格は高止まりを続けるという指摘もあります。
江藤大臣は、2024年の生産量は増えているとしたうえで、健全にコメを市場に流通させることを目的に条件付きで備蓄米の放出を可能にする仕組みを、31日の食糧部会で議論すると明かしました。
放出する対象はJAなどの集荷業者に限り、放出分はあとで国が買い戻すことを条件にします。これにより健全な価格のコメが市場に増えれば、販売価格も落ち着くことが期待されるとしています。(ANNニュース)