【食糧】輸入米活用の動き広がる 国産のコメ価格が高騰する中で

【食糧】輸入米活用の動き広がる 国産のコメ価格が高騰する中で

最近、国産米の価格が高騰している影響で、輸入米の利用がますます広がっています。私たちの食卓に欠かせない米ですが、高い価格が消費者にとって大きな負担となっています。しかし、輸入米を上手に活用することで、コストを抑えながらも多様な料理が楽しめるのも事実です。食文化の多様性を楽しむためには、国産と輸入をうまく組み合わせていくことが重要だと感じます。

1 シャチ ★ :2025/02/20(木) 00:51:18.27 ID:CEIPv/kw9

コメの価格が高騰する中、輸入米を活用する動きが広がっています。
去年、政府が輸入したコメは、入札の結果、7年ぶりに全量が落札され、今年度の民間企業による輸入も、高い関税がかかるにも関わらず、すでに昨年度1年間を超えて伸びています。

コメは、民間企業が輸入する場合は、高い関税がかかる一方で、一定量については、政府が、アメリカなどから関税をかけずに義務的に輸入しています。
このうち、政府による主食用のコメの輸入は、年間最大10万トンとなっていますが、コメの品薄を背景に去年12月までに行われた4回の入札の結果、すべてが落札されました。
全量が落札されるのは7年ぶりです。
一方、今年度の民間企業による輸入も、去年12月までの9か月間で468トンと、昨年度1年間の輸入量をすでに100トン上回っています。
国産のコメの価格が高騰する中、外食産業などを中心に高い関税を払っても輸入米を活用する動きが広がっている形です。
政府は、先週、21万トンの備蓄米を放出することを発表していて、こうした動きが、コメの輸入にもどういった影響を与えるか注目されます。

【コメの販売店は】
コメの価格が高騰する中、輸入米に対する引き合いが強まっています。
東京・千代田区にあるコメの販売店は、国産米に加え、政府が輸入したアメリカやタイ、それにパキスタン産のコメも仕入れ、パエリアやカレーを提供する飲食店に販売しています。
店によりますと、このうちアメリカ産のコメは粒が大きめで細長く、食感はもちもちしているのが特徴で、1キロあたりの販売価格は600円程度といまは国産米より割安だということです。
国産米の価格が高騰する中、最近では、定食を提供する店や弁当店からも「輸入米を扱いたい」といった問い合わせが寄せられているということで、この店では、今後の価格の動向も見ながら、政府の輸入米に加えて民間による輸入米も扱うか、慎重に検討していくことにしています。
「米マイスター麹町」の福士修三社長は、「要望があった場合には、関税を支払ってでも輸入米を増やすことも考えないといけないが、できる限り国産米を扱いたいという思いもある。備蓄米の放出の結果、どのように価格が形成されるのかを見極めてから決めたい」と話していました。

【外食産業では】
コメの価格高騰が続く中、外食産業では、商品への価格転嫁を抑えるため、店舗で提供するごはんに国産米と比べて安い輸入米を活用する動きが広がっています。
日本は国際的な取り決めにより、アメリカやタイなどから年間およそ77万トンのコメを輸入していて、このうち10万トンが主食用として国から民間企業に売り渡されています。
外食大手の「コロワイド」は、傘下の焼き肉店やしゃぶしゃぶ専門店など3つの外食チェーンの一部の店舗で、今月上旬からアメリカ・カリフォルニア産の輸入米を使用しているということです。
会社では、値上げ幅を抑えるための対応だとしていて、ごはんを炊く際の水分の量を調節することで、国産米と変わらない味や食感を確認できたとしています。
一方、傘下の寿司チェーンや定食チェーンでは、引き続き、国産米を使用する予定だということです。
会社では、「国産米は価格や調達の見通しを立てにくくなっているので、サービスを維持するために輸入米の利用は有効な選択肢のひとつだ」と話しています。
このほか牛丼チェーンの「松屋」が必要な量のコメを確保するために輸入米を利用しているほか、「※吉野家」では去年から輸入米と国産米をブレンドして提供しているということで、輸入米を活用する動きが広がっています。
※吉は「土」に下が「口」

02月17日 08時28分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250217/1000114339.html

続きを読む

続きを見る(外部サイト)