【東洋経済】 古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体
【東洋経済】 古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体
古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体 …近年発表された古代人のDNA解析の成果により、古墳時代の人びとの25%は朝鮮半島からの移住者であることが明らかになり、歴史教科書で学んだ「渡来人」を… (出典:) |
1 @仮面ウニダー ★ :2025/03/04(火) 13:32:57.41 ID:Lpkc/Amm
歴史教科書で学んだ「渡来人」をとりまくイメージは一変しています。これは、日本の文化の成り立ちにも関わってくるトピックです。
ー中略ー
【画像でわかる】現代の本州の日本人の遺伝情報の約70パーセントが
(出典 tk.ismcdn.jp)
ー中略ー
■なぜ今「渡来人」が問題になるのか
今、日本人の起源に関する説が大きく書き換えられている。これまで日本古代史の研究者たちは、こう考えていた。
「もとから日本列島にいた縄文人と、弥生時代に渡って来た北東アジア系の弥生人が混じり合って日本人になった」
ところが科学的研究によって、このような「日本人二系統説」が、「日本人三系統説」に代わったのだ。
「三系統説」とは、日本人は、縄文人と北東アジア系の弥生人と、東アジア系の古墳人との三系統から成るとする説だ。
この新しい説によれば、古墳時代に新たに日本に移住してきた人びとも日本人の先祖を構成する三集団のなかの一つであったことに
なる。
そのため、そのような人びとを、よそから渡って来た「渡来人」という特殊な集団として扱ってきた旧説は、見直さざるを得なくなる。
これまで日本古代史の研究者の多くは、漠然とした形で、このように考えてきたからだ。
「古墳時代(250?550年ごろ)を中心とする時代に、大陸から日本列島に移住してきた人びとが『渡来人』である」
ところが「渡来人」と呼ばれてきた人びとは、日本人そのものだということになったのだ。このあと、日本人の起源に関する最新の
科学的研究を紹介していこう。
■DNAが語る古墳時代人の出自
令和3年(2021)に、DNAを手掛かりにした科学的手法によって、古墳時代の日本人に関する衝撃的な事実が明らかにされた。
(『パレオゲノミクスで解明された日本人の三重構造』〈Science Advancesオンライン版2021年9月17日号〉)
金沢大学の覚張隆史(がくはり たかし)助教(現在、准教授)が、古墳人のDNAの遺伝情報の60パーセント余りが東アジア祖先のもの
である可能性を指摘したのだ。彼が「東アジア祖先」とした人びとは、アジア人のなかの新モンゴロイド(中国人系)にあたる。
当時の高句麗(こうくり)南部と百済(くだら)、新羅(しらぎ)に相当する朝鮮半島北部、中部に居住していた新モンゴロイドが、
古墳時代に大量に日本列島に渡って来たことになる。
この説が誤りでなければ、これまでの「渡来人」に関する定説が一気に崩れてしまう。その点については、このあとすぐ解説するとして、覚張氏の説の詳細を記しておこう。
覚張氏を中心とする、日本人、アイルランド人などから成る国際研究チームは、縄文時代から古墳時代にかけての12体の人骨を調査
した。それらの一体一体のDNAの遺伝情報を解析し、それをすでに公表されている縄文、弥生の人骨や8000年前から3000年前にかけての
大陸の人骨の遺伝情報と比較したのである。
これまでに縄文時代の人骨が大陸のものとは異なる独自の遺伝情報をもっていたことが明らかにされてきた。また、弥生時代の人骨の
遺伝情報に、ロシアのバイカル湖から中国の遼東(りょうとう)半島にかけての地域(北東アジア)の古代人の遺伝情報と共通する要素が
ある点も指摘されていた。
そして今回の覚張氏らの分析によって、古墳時代の人骨の遺伝情報が、中国の黄河流域などの東アジアの古代人の遺伝情報に
より近いことが発見された。それを示したのが、この図である。
そしてその図に従えば、現代の本州の日本人の遺伝情報の約70パーセントが、東アジア祖先のものであることになる。
ー後略ー
武光 誠
全文はソースから
3/3(月) 12:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa0c8357f1f29228305c5f69188b065e6415d73a