【社会】パワハラに苦しんだ元自衛官が実践する心の防衛術。個人でできる最も実効性の高い方法とは?

【社会】パワハラに苦しんだ元自衛官が実践する心の防衛術。個人でできる最も実効性の高い方法とは?

パワハラに苦しむ方々にとって、この記事は大変参考になります。心の防衛術は、誰にでも活用できる方法であり、特にストレスの多い環境にいる人にとって必須の知識だと思いました。

 幹部自衛官として順調にキャリアを重ねていながら、激務とパワハラが重なりメンタルダウン。

「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と転職し、自分の体験をもとにXで働き方やメンタルコントロール術を発信するわび氏。

 フォロワー数が18万人を突破し、ネットメディアでもたびたび投稿が話題になる氏が手掛けた新著『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』が発売になった。

 わび氏が失敗から学んだという“心を折らずに生き延びる”教訓は、環境の整え方や仕事術、人付き合い、回復法まで多岐に渡るもの。そんな難易度の高い世界を生き抜くワザの一部を紹介しよう。

◆「まともでない人」初動で撃退しよう!

 人間関係では「一線を越えたら撃ちますよ」の気概が大事。まともでない人ほど、人の心に土足で踏み込んでくるよ。初動できっちり撃退しましょう。

◆世の中には「自分より弱い」と感じたら攻撃してくるモンスターがいる

 優しさの次は厳しさの話です。

 もうご存知だとは思いますが、人間社会は「優しい世界」ではないです。一見すると、人間社会は秩序が保たれており、自然界のような「弱肉強食」の世界ではないように見えますが、メンタル面では自然界と同じくらい厳しい世界で、下手するとあっという間に心が食い殺されてしまうこともあると思っています。

 というのも、世の中には「自分より弱い」と感じたら攻撃してくるモンスターのような人や、人の優しさを食い物にするようなまともでない人が少なからずいるからです。ハラスメントをする輩は大体この類いです。

◆「一線を越えたら撃ちますよ」という気概を持つ

 ただ、真面目な人ほど、「感情的になったら負け」だと思って、そんな人にもまともに接して、彼らに心を蹂躙されてしまいます。
 
 では、どうしたらいいでしょうか。

 それは「一線を越えたら撃ちますよ」という気概を持って、人の心に土足で踏み込んできたら、きっちりと撃退する能力を示すことです。

 これは防衛省が毎年刊行している「防衛白書」に書いてある「防衛力」と同じで、自分の安全保障を確保するための最終的な担保なんです。

◆自分の大切なものを否定するような言葉や行動に対しては容赦なく反撃する

 そのためには、まずは自分の心の中の「一線」をしっかりと決めておきましょう。何でもかんでも「撃つ」という姿勢では、冗談が全く通じない人と思われてしまうので、許容できる限界を決めておきます。

 私の場合は、自分の大切なもの(趣味や友人、家族など)を否定するような言葉や行動に対しては容赦なく反撃するようにしています。そのような言葉や行動があった場合は、真顔で「笑えないですね」と警告して、「それ以上は入ってくるなよ」感を出しています。

◆筋肉と知識が武器になる

 ただ、それも撃退する能力が伴わないと、なかなか通じません。だからと言って、軍隊のように自動小銃や手榴弾を持つわけにはいきません。

 なので、私は筋肉と知識を持つことにしています。

 具体的には、筋トレをして抑止力としての身体を整えつつ、仕事や生活で役立つような基礎的な法律などを学んでいます。

 健康的な肉体とをチラつかせることで、先ほどの「笑えないですね」の効果が格段に上がります。筋トレや勉強は面倒ですが、個人でできるいちばん実効性の高い方法だと思っています。
 
◆攻撃性の高い人は、防御力が弱いのが世の常

 そして、相手が自分の心に土足で入ってきて、心の侵入許容限界に達したなら、(法に触れない範囲で)思いっきり感情的になっていいと思います。感情は生まれつき備わっているものです。

 無闇に振り回すのは良くないけど、ここぞというときに今の自分を感情で表すのはごく自然なことです。

 経験上、攻撃してくる人って「自分は攻撃されない」と勘違いしている人が多いです。なので、最初にしっかりと逆襲することで第2撃の発生確率がぐんと下がります。攻撃性の高い人は、防御力が弱いのが世の常だと思います。

 生きていると一度や二度くらい「まともでない人」とエンカウントしてしまいます。自分の安全保障を図るためには、優しさだけでなく「防衛力」も大事です。

 まともでない人の心への侵入を許してはいけませんよ。

攻撃には防御ではなく反撃を。攻撃的な人ほど防御が弱い

<文/わび 構成/日刊SPA!編集部>

【わび】
とある企業の危機管理屋。以前は幹部自衛官として、おもに師団司令部、方面総監部などに勤務。現在は会社員として働きながら、趣味の畑仕事や狩猟などを楽しむ日々を過ごす。一方で、転職をきっかけに自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にXで発信を開始。フォロワー数は18万人を突破し、投稿はネットニュースなどにも取り上げられるなど、人気を博している。著書に『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』、新刊『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略

(出典 news.nicovideo.jp)

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