【国際】韓国国民の反政府運動を煽った金与正

【国際】韓国国民の反政府運動を煽った金与正

金与正氏が反政府運動を煽る発言をしたことは、彼女の影響力の強さを再認識させるものでした。

韓国の憲法裁判所は4日、国会が可決した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案は妥当であるとの判断を示し、尹大統領を罷免すると言い渡した。

このニュースに、北朝鮮金正恩総書記とその周辺は快哉を叫んだかもしれない。

北朝鮮はこれまで、米韓同盟を強化して対北圧迫を強めた尹錫悦政権を激しく非難してきた。しかし、北朝鮮の公式メディアが伝えた限りでは、金正恩氏自身が尹氏個人を名指しした例は見当たらない。2023年12月に行われた朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会拡大会議での発言で、「尹錫悦かいらい政権」「尹錫悦かいらい一味」と発言しているが、これも個人に対する言及とは言えない。

一方、妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、朝鮮中央通信などを通じて出した談話の中でたびたび尹氏の名前に言及。名指しで非難することもいとわず、「コワモテ」役を買って出た。

とくに2022年11月24日の談話では「(韓国の)国民は尹錫悦のばかがしきりに危うい状況をつくっている『政権』を、なぜただ見ているだけなのか分からない」として、韓国国民の反政権運動を扇動。

さらには「それでも文在寅の時は少なくともソウルがわれわれの標的ではなかった」と述べ、前政権と比較しながら尹政権を非難し、同時に韓国の保革対立を利用して国内の反目を助長しようと試みた。

韓国では尹氏の罷免にともない、6月に大統領選挙が行われることになった。当選が最有力視されるのは、文在寅大統領と同じ「共に民主党」の代表である李在明(イ・ジェミョン)氏だ。対北政策に関する同氏のスタンスはいまひとつ見えないが、大統領になったら、ひとまずは対話の呼びかけに力点を置くだろう。

ではそれで、南北の緊張がゆるむかと言えばそうとも思えない。

金与正氏は2024年1月2日の談話で、文在寅氏は「狡猾な人であった」と発言。つづけて「われわれと対座して特有のたどたどしい口調で『同じ血筋』だの、『平和』だの、『共同繁栄』だのと言いながら(中略)われわれには核とミサイル試射の禁止を懇請し、裏では米国製F-35Aを数十機ずつ搬入し、数隻の潜水艦を就役させ、宗主(米国)にくっついてミサイル射程制限措置の完全撤廃を実現させるなど、自分のやりたいことは全てやったのがまさに文在寅である」と指弾した。

また金正恩氏も先述した発言の中で「歴代南朝鮮の為政者らが持ち出した『対北政策』『統一政策』で一脈相通ずる一つの共通点があるなら、われわれの『政権崩壊』と『吸収統一』であったし、今までかいらい政権が10余回も交代したが『自由民主主義体制下の統一』基調は少しも変わらず、そのままつながってきた」と指摘。政権が保守であろうと革新であろうと、韓国の対北政策に本質的な違いはないと断じた。

そのうえで、韓国との統一は実現できないとしつつ、「北南関係は、これ以上、同族関係、同質関係ではない敵対的な両国関係、戦争中にある両交戦国関係に完全に固着された」との立場を示している。

たとえ韓国で政権が交代しても、北朝鮮の姿勢は容易に変化しないだろう。それどころか、元暴力団を使って北朝鮮に不正送金した疑惑のある李在明氏は、平壌に弱点を握られている可能性もある。彼が大統領となったとき、金与正氏がどんなことを言い出すか要注目だ。

金与正氏(平昌写真共同取材団)

(出典 news.nicovideo.jp)

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