【社会】「東京高速道路」59年の歴史に幕! 「首都高都心環状線の迂回路が閉鎖」その影響とは でも“風景”はほぼ変わらない?

【社会】「東京高速道路」59年の歴史に幕! 「首都高都心環状線の迂回路が閉鎖」その影響とは でも“風景”はほぼ変わらない?

歴史ある東京高速道路の閉鎖は、単なる交通手段の変化だけではなく、街の風景にも影響を与えそうです。

首都高とネットワークを形成している銀座の自動車道路「KK線」こと東京高速道路が、59年の歴史に幕を下ろしました。

「KK線」59年の歴史に幕

 2025年4月5日、東京銀座の自動車道路「KK線」こと東京高速道路が、59年の歴史に幕を下ろしました。

 20時から各入口が閉鎖され、首都高と接続するJCTも順次閉鎖。22時頃、最後まで残った西銀座料金所も報道陣が見守る中、明かりを落としました。

 銀座を縦断するKK線は、きょうをもって「廃止」。これにつながる首都高八重洲線は、10年間の長期通行止めとなります。

 これに伴い、銀座周辺の6つの出入口が廃止もしくは長期閉鎖となり、首都高から「八重洲地下駐車場」へのアクセスもできなくなります(ただしKK線のうち「東銀座出口」は存続)。

 KK線の廃止と八重洲線の長期閉鎖は、首都高C1都心環状線の「日本橋区間地下化」事業に伴うC1のルート変更や、再開発の一環です。KK線は今後、自動車専用の道路から、「歩行者中心の公共的空間」に生まれかわります。4月18日から19日にかけては、KK線の約60年の歴史を振り返る「クロージングセレモニー」も実施されます。

 他方、日本橋区間の地下化に伴うC1の新経路として、KK線の一部に沿って地下新線「新京橋連結路」が建設され、2035年度には、これが八重洲線とつながります。そのために八重洲線はトンネルの拡幅や造り替えが必要で、休止後に工事着手されます。

タクシーが困る?

 1966年に全通したKK線を運営する東京高速道路は、首都高とは別の会社です。KK線は「銀座インズ」「銀座コリドー街」などの商業施設の屋上を道路空間としたもので、東京高速道路は、そのテナント料で屋上の道路を維持していました。

 59年の歴史に幕を下ろすKK線ですが、その下の商業施設は何も変わらずきょうも通常営業しています。KK線の廃止後も、銀座インズなどの商業施設は営業を続けるということです。

 KK線跡の歩行者空間は、銀座における貴重な“緑の空間”になると位置付けられています。とはいえ、構造物そのものを大きく造り替えるわけではないとのこと。

 また、首都高八重洲線の八重洲トンネルは今後、新京橋連結路の接続のために改築が行われますが、KK線と合わせて閉鎖される南側(汐留付近)の高架の活用法は、今後検討するということです。

 交通の面ではどのような影響があるでしょうか。KK線八重洲線ルートは、C1の迂回路かつ短絡路のような性格を担うとともに、銀座周辺の交通が高速道路へアクセスする複数の拠点を提供していました。これらの多くが失われます。

 首都高速道路KK線ルートの廃止によって、「一般道に大きな渋滞は発生しない」と見込むものの、宝町出口や霞が関出口など、廃止出入口の受け皿になるような場所では渋滞が発生する可能性もあるとしています。特に、銀座周辺のタクシーなどは、普段のルートが変わる可能性があります。

首都高とネットワークを形成している銀座の自動車道路「KK線」こと東京高速道路が、59年の歴史に幕を下ろしました。

(出典 news.nicovideo.jp)

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