【国際】「関税払う米国企業、納品価格値切るだろう」…韓国自動車部品業界が緊張
【国際】「関税払う米国企業、納品価格値切るだろう」…韓国自動車部品業界が緊張
「関税払う米国企業、納品価格値切るだろう」…韓国自動車部品業界が緊張 …「バイヤーが新たな契約を結ぼうと言ってこないかと思い心配だ」。 5月3日から施行される米トランプ政権の自動車部品関税に対し韓国のある自動車部品メーカ… (出典:) |
5月3日から施行される米トランプ政権の自動車部品関税に対し韓国のある自動車部品メーカー関係者が6日に中央日報にした話だ。彼は「関税を出す米国の輸入業者が結局はわれわれ側に負担を転嫁しようとするだろう。現在より納品価格を20~30%引き下げるよう求められないだろうか」と懸念する。
トランプ政権が2日に公開した関税対象となる自動車部品は150種類に達する。内燃機関エンジン、電気モーター、車載用リチウムイオンバッテリーなどの駆動系統から、車軸、運転台、タイヤなどステアリング系統まで網羅された。ほとんどすべての自動車部品に関税が課されることになる。
韓国貿易協会によると、昨年の自動車部品(HS8708)の対米輸出額は70億7200万ドル(約1兆339億円)で、全自動車部品輸出の37.6%に達した。細部品目をみても車両用エンジンが6億4699万ドル、室内部品が14億5257万ドル、ギアボックスが11億2120万ドル、駆動車軸が8億6648ドルなど、金額が少なくない。韓国自動車研究院のイ・ハング諮問委員は「保守的に見ても関税施行にともなう部品メーカーの負担額は年間数兆ウォンに達するだろう」との見方を示した。
米国の自動車メーカーと、現代(ヒョンデ)自動車・起亜(キア)米国法人に部品を輸出する現代モービス(電装、モジュール)、現代トランシス(パワートレイン、シート)、現代ウィア(駆動システム)は当惑する様相だ。米国工場での生産量を増やすという計画だが一部の部品は韓国だけで生産されるためだ。ある系列会社関係者は「関税施行まで残る1カ月間で供給網を最適化し、関税に備えて長期的には輸出地域を多角化するだろう」と話した。
韓国のタイヤ業界も尻に火がついた。韓国のタイヤメーカー3社の海外売り上げで北米市場が占める割合は、ハンコックタイヤが24%、錦湖(クムホ)タイヤが31%、ネクセンタイヤが24%だ。ハンコックタイヤは米テネシー州の工場の年間生産規模を現在の550万個から来年1-3月期には1200万個に増やす計画だが、現地に工場がないネクセンタイヤは先行きが不透明な状況だ。錦湖タイヤは米ジョージア州の工場で年間330万個のタイヤを作るが、米国販売分の相当数を年産1350万個のベトナム工場から輸入しており関税の直撃弾を受ける。米国はベトナム製品に対して46%の関税を課すと明らかにした。業界関係者は「ベルトを引き締めてコスト削減に集中するほかない」と話した。
中央日報日本語版 2025.04.07 11:14
https://japanese.joins.com/JArticle/332214