【国際】トヨタ『GRカローラ』英国での生産を検討か 約1万台増産、米国需要に対応

【国際】トヨタ『GRカローラ』英国での生産を検討か 約1万台増産、米国需要に対応

英国でのGRカローラの生産計画は、トヨタのグローバルなサプライチェーン戦略にも影響を与えるかもしれません。生産拠点を多様化することで、リスクを分散し、需要の変動に迅速に対応する力が高まるでしょう。

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英国バーナストン工場に80億円投資

トヨタは、米国市場での旺盛な需要に対応するため、英国で高性能ハッチバック『GRカローラ』の生産を検討している。

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ロイター通信の報道によると、トヨタは英国ダービシャー州バーナストンにある工場に新ラインを設立するため、4100万ポンド(約80億円)を投資する計画を検討中だという。

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トヨタGRカローラ

この工場では現在、英国および欧州市場向けに、標準のカローラのハッチバックとステーションワゴンを生産している。新ラインでは年間約1万台のGRカローラを生産し、米国に輸出する予定だとロイター通信は伝えている。

GRカローラ、GRやリス、GR86の生産を担当する愛知県豊田市の元町工場(いわゆるGRファクトリー)は、現在フル稼働しているとのことだ。同工場は昨年2万5000台を生産したが、そのうちの約3分の1はカローラだった。

ロイター通信はトヨタの関係者の話として、バーナストン工場はカローラの車体および付属部品の供給体制がすでに整っているため、GRカローラの新たな生産拠点として「白羽の矢が立った」と報じている。

英国でのGRカローラの生産拡大計画は、ドナルド・トランプ大統領の関税措置によるものではないが、その点でもトヨタにとって間違いなくプラスとなるだろう。

米国は現在、日本を含む海外から輸入されるすべてのクルマに25%の関税を課している。しかし、英国は最近、10万台までの輸出について、関税を10%に引き下げる交渉に合意した。最終的な詳細はまだ確定していないが、現時点では、英国生産のGRカローラについては日本から輸出する場合よりも関税が低くなる見込みだ。

GRカローラは日本や米国など一部の市場でしか販売されていないが、英国生産が決まれば、欧州市場でも発売される可能性がある。

昨年、ドイツニュルブルクリンクプロトタイプによるテスト走行が確認され、欧州導入の期待が膨らんだ。トヨタの広報担当者は、グローバル製品をサーキットでテストすることはよくあることだと述べたが、発売の可能性は否定しなかった。

トヨタは現在、欧州でGRヤリスGRスープラを販売しているが、GR86欧州連合GSR2安全規制により、欧州市場(英国を含む)から撤退した。GRスープラも間もなく販売終了となる予定だ。

バーナストン工場は1992年の開設以来、累計500万台の生産を達成している。

トヨタの広報担当者はAUTOCARの問い合わせに対し、現時点ではこの報道についてコメントは差し控えたいとした。

トヨタ『GRカローラ』英国での生産を検討か 約1万台増産、米国需要に対応

(出典 news.nicovideo.jp)

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