【社会】「深夜1時にノコギリみたいなのを挽く音が…」遺体は浴室で血抜き、バラバラに…7人殺害の事件現場になったマンションのその後

【社会】「深夜1時にノコギリみたいなのを挽く音が…」遺体は浴室で血抜き、バラバラに…7人殺害の事件現場になったマンションのその後

この衝撃的な事件は、私たちの日常生活がどれほど脆弱であるかを改めて考えさせられました。深夜に響く不気味な音は、隣人にとって恐怖そのもので、無関係ではいられないはずです。事件の経緯や被害者のことを考えると、心が痛みます。

 福岡県北九州市で2002年に発覚した「北九州監禁連続殺人事件」。7人もの命が奪われた凄惨な犯行の舞台となった片野マンション(仮名)30×号室には、今も人が住んでいる。その住人A子さんは、「死んだ人間よりも生きている人間の方が怖い」と語る。

「ギーコ、ギーコ」と響くノコギリの音、鼻が曲がる腐臭

 事件発覚から20年以上が経過した今も、当時を知る人々の生々しい証言が残っている。事件現場の真下に住んでいたカラオケスナックYのママは、こう振り返る。

「たしか(2002年の)5、6年前やったんやけど、深夜に1時間くらい、ギーコ、ギーコっち感じで、ノコギリみたいなのを挽く音が上の部屋から響きよったんよね。それで、なんの音かねえっち言いよったら、しばらくしてから、3階から上の階で肉が腐ったような臭いがするようになったの。もう、鼻が曲がるような臭い。その臭いが2、3年くらい続いたかねえ。とくに夏場になるとひどくなったんよね」

 主犯の松永太死刑囚と内妻の緒方純子無期懲役囚は、被害者を殺害した後、その遺体を解体し処分していたのだ。判決文によれば、最初の被害者である広田由紀夫さんの遺体は、浴室で解体された。

「松永は、『バラバラにして捨てるしかないな』、『まず血抜きをしよう』などと提案し、その結果、由紀夫の死体は解体して処分することになった」

 さらに、松永は被害者を殺害する前から、凄惨な虐待を繰り返していた。

「松永は、何度か、『電気のボクシング』と称して、由紀夫と甲女(由紀夫さんの娘の清美さん)に指示して、松永と緒方の面前で、通電用に加工した電気コードの針金やクリップを握らせた上、互いの身体に通電し合うことをさせて面白がった」

 このような残虐な行為が日常的に行われていた部屋に、現在住んでいるA子さん。彼女は部屋の雰囲気についてこう語る。

「とくになにか嫌な感じとか、そういうものはありませんでした。それでいうなら、前に住んだことのある部屋の方が、事故物件ではないのに不穏な雰囲気がありましたから」

 しかし、完全に平穏無事というわけではないようだ。

「部屋を暗くしてホラー映画を見ていたら、いきなりスマホのSiriが、『なにを言ってるのかわかりません』と反応したりはしました。あと、入居して半年くらいはよく、誰もいないのにいきなり玄関のセンサーライトが点いたりしていたんですね」

 7人もの命が奪われ、遺体が解体された凄惨な犯行の舞台。その部屋に今も人が暮らし続けている事実は、事件の残虐さと日常の不思議な共存を示している。

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 このインタビューの全文は、以下のリンクからお読みいただけます。

(「文春オンライン」編集部)

スナックYの外観

(出典 news.nicovideo.jp)

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