【国際】北朝鮮で流通するスマートフォンは5分間隔でスクリーンショットが撮られるなど想像を絶する監視が行われていることが明らかに

【国際】北朝鮮で流通するスマートフォンは5分間隔でスクリーンショットが撮られるなど想像を絶する監視が行われていることが明らかに

北朝鮮のスマートフォンの監視体制は、我々が考える以上の恐ろしさを感じさせます。5分間隔で撮影されるスクリーンショットは、個人のプライバシーがいかに無視されているかを物語っています。

1 きつねうどん ★ :2025/06/03(火) 11:07:56.84 ID:GcFKtiAe

北朝鮮から秘密裏に持ち出されたスマートフォンを調査した結果、特定の単語を入力すると文字が置き換えられて警告が表示される機能や、こっそり5分間隔でスクリーンショットを撮影する機能など、政府による監視を目的とした情報統制機能が盛り込まれていることが明らかになりました。

韓国を拠点とする北朝鮮専門誌・デイリーNKが持ち出したスマートフォンがBBCの動画で紹介されています。スマートフォンのブランドは不明ですが、デザインとUIはHuaweiあるいはHuaweiサブブランドのHonorのものに酷似していて、電源が入ると北朝鮮の国旗がアニメーションで揺れる様子が映し出されるようになっていました。

加えて、政府が問題視する単語を自動検閲する機能など、北朝鮮独自の機能が搭載されていることもわかりました。例えば、韓国語で「兄」を意味し、俗にボーイフレンドを指す場合にも使う「オッパ」という単語を入力しようとすると、「同士」に自動修正されます。おまけに「オッパという単語は年上の兄弟にのみ使用できる」という警告が画面上に表示されるそうです。

北朝鮮は2023年に「平壌文化語保護法」を採択しており、韓国の言葉遣いをまねるような行為を重罪と定めています。その中には、肉親でない女性が年長の男性を「オッパ」と呼ぶ行為も含まれていました。

北朝鮮製スマートフォンには、「オッパ」の修正に加えて「韓国」を「傀儡国家」に置き換える機能も含まれていました。「傀儡国家」は北朝鮮が韓国を指して用いる言葉です。

さらに、5分ごとにスクリーンショットを撮影し、ユーザーがアクセスできない隠しフォルダに画像を保存する機能も搭載されていました。BBCによると、北朝鮮政府はユーザーの行動を監視するため画像を後から確認することができるとのこと。

北朝鮮では近年、スマートフォンの利用が増加していますが、海外のサイトにアクセスできないなど機能が厳しく管理されています。さらに、これまではユーザーがスクリーンショットを撮影することもできませんでした。デイリーNKによると、「サムテソン8」という端末で初めてスクリーンショット撮影が許可されたそうです。

ただし、スクリーンショット撮影を実行する「3本指で下にスワイプする」というジェスチャーは、北朝鮮の歴代最高指導者の著作と革命史を収録した「Collected Works」アプリでは機能しません。これについてデイリーNKは「最高指導者に関するコンテンツで下向きスワイプをすることは失礼とみなされる可能性があるからです」と分析しています。

また、「Mongnan Reader」や「Chongso」といった動画や電子文書の閲覧を可能にするアプリは、ユーザーが自らアップロードした金日成主席の回顧録、国家指導者を称賛する書籍、歴代指導者の著作集などの資料のスクリーンショットを許可しています。さらに、テキストメッセージ、翻訳アプリ、辞書アプリに「金正恩」と入力すれば、たとえその文章が好意的な内容でなくてもスクリーンショットを撮ることができるとデイリーNKは伝えています。

北朝鮮の技術・情報の専門家であるマーティン・ウィリアムズ氏は、「スマートフォンは今や、北朝鮮が国民を教化するための不可欠な手段となっています。北朝鮮は情報戦で優位に立とうとしているのです」と語りました。

https://gigazine.net/news/20250603-north-korea-smartphone-surveillance/

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