【社会】想定外のスピードで進む「住民の1割が外国人」時代…増加する住民との摩擦、複雑化する地域社会
【社会】想定外のスピードで進む「住民の1割が外国人」時代…増加する住民との摩擦、複雑化する地域社会
想定外のスピードで進む「住民の1割が外国人」時代…増加する住民との摩擦、複雑化する地域社会 …[戦後80年 昭和百年]地方<下> 日本は戦後、政府の強力な権限で国全体を牽引し飛躍的な成長を遂げた。経済発展が一段落すると地方分権が進み、自治体の… (出典:) |

読売新聞オンライン
[戦後80年 昭和百年]地方<下>
日本は戦後、政府の強力な権限で国全体を牽引し飛躍的な成長を遂げた。経済発展が一段落すると地方分権が進み、自治体の権限が強化されたが、今度は人口減少や住民意識の変化といった荒波が足元を揺らす。生活の基盤となる地域社会の戦後80年をみつめる。
「豚頭 半切1098円」「猪月牙骨(豚軟骨)100グラム93円」。団地の一角にある商店の大型冷凍庫には、豚の頭や鳥の血など日本の家庭ではなじみの薄い品がずらりと並ぶ。「超辣」の文字が躍る真っ赤な香辛料や見慣れないたばこが棚に置かれ、中国人客が次々と手に取ってゆく。
埼玉県南部の川口芝園団地(川口市)は住民約4000人のうち6割を外国人が占め、その多くは中国人だ。団地内には商店のほか、中華料理店が3軒、中国人向けの保育園や舞踊教室もある。
川崎市内のIT企業で働く張志斌(しひん)さん(58)は6年前に北京から移り住み、妻と暮らす。「近場で本国の食材が手に入って便利」と話す。通勤の利便性と団地内の公園が入居の決め手となった。
団地が完成したのは1978年。当時、この地域では15階建ての団地は珍しく、子育て世代に人気だったが、90年代後半になると子どもの成長で部屋が手狭になるなどして日本人が退去し、それを埋めるように外国人が入居した。芝園町地区に住む外国人は97年に約200人だったが、2004年には1000人を超えた。
「住民の1割が外国人」という時代が想定外のスピードで迫っている。
外国人技能実習制度などを背景に、日本で暮らす外国人は昨年末に過去最多の376万8977人にのぼった。国立社会保障・人口問題研究所は2067年に総人口の10%を超えると予測する。今後しばらくは年16万人程度増加するとみるが、出入国在留管理庁の統計では昨年1年間で36万人近く増えており、推計の2倍超のペースだ。
自治体は受け入れ態勢の整備を迫られている。
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