【社会】首都高の「信号機」撤去! 昔は“本線”にもあった!? ズラーり信号待ちしていたワケ
【社会】首都高の「信号機」撤去! 昔は“本線”にもあった!? ズラーり信号待ちしていたワケ
首都高の信号機撤去に関するこの記事は、過去の交通事情を振り返りながら、現代の都市交通の進化を考えさせる内容でした。昔は本線にもあったという信号機が、今では必要なくなった理由や、それがもたらす交通の流れの変化について知ることができ、大変興味深かったです。
首都高の「箱崎ロータリー」に設置されている信号機が撤去されます。これで首都高における「信号での交通整理」は1か所を残すのみとなりますが、実はかつてはもうひとつ存在。しかも“本線”で信号待ちがあったのです。
残るは美女木JCTのみ!
首都高速道路が2024年12月9日(月)、6号向島線と9号深川線が交わる箱崎JCT(東京都中央区)内のロータリーにある信号機を撤去します。高速道路に設置されている信号機という珍しい光景がひとつ見納めとなります。
同社によると、撤去理由は「周辺環境の変化等により箱崎ロータリーの交通量が減少したため」。約45年間の稼働でした。これにより、トンネル用の信号機を除くと、首都高上で信号により交通整理する場所は、5号池袋線とS5埼玉大宮線、外環道が交わる美女木JCT(埼玉県戸田市)のみとなります。
ところが、かつてはもう1か所、信号機が設置されていました。それはC1都心環状線と1号上野線、6号向島線が交わる江戸橋JCT(東京都中央区)で、1号線上りと6号線上りの合流地点でした。
時期は6号線が開通した1971(昭和46)年から、1991(平成3)年まで。合流地点の前方(C1外回り)には宝町出口もあることから、この区間の安全性を高め交通を円滑にする目的で設置されていました。箱崎ロータリーや美女木JCTとは異なり、ここは“本線”で信号待ちが生じるという珍しい場所でした。
その後、1号線上りと6号線上りの車線を1車線に絞り、宝町出口付近を2車線から3車線に拡幅したことで安全性が確保されると、信号機はお役御免となりました。