【国際】蛇口から緑色の水―湖北省武漢市
【国際】蛇口から緑色の水―湖北省武漢市
2024年11月26日、青島ラジオ・テレビ局は、湖北省武漢市の集合住宅で水道の蛇口から緑色の水が出てくるトラブルがあったと報じた。
記事によると、湖北省武漢市江漢区にある集合住宅で複数の入居者から「水道水が汚染されている」との苦情が寄せられた。入居者の話によると、今月15日に水道供給ポンプを停止して管路の点検修理が行われ、供給が再開した後で水道水が緑色になり、蛇口の前に設置されている浄水器の芯も緑に変色するとともに大量の緑色の物質が付着していたという。
15日に夜に管理会社が水道運営会社に検査を依頼したところ、公共水道部分の水質に問題はないとの検査結果が出た。また、現地の環境保護検査企業が実施した水質検査でも「無味無臭で国家衛生基準をクリアしている」との見解が示されたという。
一方、管理会社が18日に、現地衛生健康当局などが21日に、それぞれ緑色の水のサンプルを検査に出したが、結果はまだ明らかになっていないとのことで、25日には管理会社や水供給・管路関係機関が集合住宅の低〜中階層向け水供給管路を取り出すとともに緑色の水を排出した。
同市の公共水道供給を担当する武漢市水務集団は26日に「職員を派遣して現地調査を行っているが、供給される水の質には問題ない」と説明するとともに、「供給水は集合住宅のポンプ室を経た後に汚染した。ここは不動産会社の管理範囲であり、水務集団の処理範囲ではない」との見解を示している。
一方、管理会社は「問題はわれわれのサービス能力の範囲を超えてしまっている」とした上で、公安や衛生、水務など複数の当局による検査に協力しており、調査結果が29日に出ると説明した。
この件について、中国のネットユーザーは「うちのマンションでも同じ状況になった。管壁の腐食防止塗装が剥がれ落ちたらしい。マンションの水道管や浄水器フィルターは全部交換になった。交換したら問題なくなったよ」「水質に問題ないという結果を出した検査企業に、ぜひこの水を使ってもらいたいものだ」「これは物件管理会社の問題。貯水タンクのメンテナンス記録を出せって言われても出せないだろう」「まるでわが家の金魚鉢みたいな水」「こういうニュースを見るたびに、なにもない自分は幸せなんだと思ってしまう」といった感想を残している。(編集・翻訳/川尻)